地艶。

　下刃艶から地艶の作業を行う。

　下刃艶は、刃の部分に刃艶を掛けて刃文を白くする作業です。最終的に行う刃取り程、刃文に忠実に行う必要は有りませんが、刃縁、刃先には良く砥石を効かせておかないと仕上がりに影響します。

　刃文の方だけ行う方法と、地鉄の方まで刃艶を掛けてしまう方法と有ります。

　研ぎの流派や個人によって、どちらを選択するかは違ってきます。

　私は、刀に寄って変えていますが、どちらが良い、と言うのは一長一短が有り中々結論が出ません。映りの有る刀には、地鉄にも刃艶を掛けた方が映りが見えやすく成る様な気がします。